【1,100以上の保護者に聞きました】STEAM教育に関する意識調査
2024/02/20
新年度は、入学や進級など一年のなかでもお子さまの学習環境が大きく変化する時期ですね。
この度<ヒューマンアカデミーこども教育総合研究所>では、ロボット教室に通う保護者の方を対象に、STEAM教育に関する意識調査を実施いたしました。
合わせて、学校のプログラミング教育についての意識調査も実施し、課外活動としての習い事に求められることを考える契機にしていきたいと考えています。
【調査対象】
2021年12月~2023年12月の2年間で、ロボット教室に在籍または退会・修了いただいた保護者の方
【回答総数】
1,118名
【調査期間】
2023年12月28日~2024年1月23日
【調査項目】
・STEAM教育について知っているか
・STEAM教育に期待すること
・STEAM教育は将来に必要だと思うか
・STEAM教育の習い事がお子さまの将来に役立つと思うか
・学校のプログラミング教育は十分だと思うか
STEAM教育について知っている?
STEAM教育について「知っている」は32%、「聞いたことはあるがよくわからない」も32%、「いいえ」が36%となり、3つに分かれる結果となりました。
STEAM教育とは、教科横断的に学習することで、実社会での課題解決に活かしていくための教育手法です。文部科学省でも、現代のIT社会に順応し、社会課題を解決できるような人材を育成するために、このSTEAM教育を推進しています。
お子さまの将来を考えるうえで必要な教育とされていますが、保護者にとってはまだまだ耳馴染みのない言葉となっているようです。丁寧な説明が必要となっていることが分かります。
※STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育」に、さらにArts(教養/創造性)を統合し、各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育手法のことです。
STEAM教育に期待することで最も多いのは「課題解決力」!
一方で、STEAM教育に期待することは「自分で課題を見つけ、問題を解決する力を身につけてほしい」が約8割(75%)で最も多い回答となりました。
予測不可能な時代に「課題解決力」が必要だと感じている保護者は多く、実感として持っていることが分かります。
次いで「達成感や自己肯定感の醸成になると良い」が約6割(57%)、「論理的思考力を身につけてほしい」が約5割(49%)、「なんらかの将来に役立つ力が身につけば良い」も約5割(48%)、「IT社会に対応できる人材になってほしい」が約4割(37%)となりました。
お子さまが将来社会に出るときに必要な「基礎となる力」を養うことに期待感を持っていることが分かります。
※複数回答
STEAM教育はお子さまの将来に役立つと回答した保護者が約9割!
約9割の方がSTEAM教育の必要性を感じているという結果になりました。
元々は知らない方でも、STEAM教育についての説明を通して、お子さまの将来に必要だという考えを持つことが分かります。
STEAM教育の習い事についても約9割の方が「お子さまの将来に役立つ」と回答
合わせて、STEAM教育の習い事についても同様に約9割の方がお子さまの将来に役立つと回答されました。
教科学習の学校教育では得られにくい手法のため、習い事で補完することが多いようです。
約半数の保護者が「お子さまの将来に不安を感じている」と回答
また、「お子さまの将来に不安を感じている」と回答した保護者は約半数(55%)となりました。
変革が激しい時代に、「子どもの強みを早くから伸ばしたい」や「将来に備えたい」といった将来に向けて肯定的に捉えるコメントも見られました。
早くから将来に備えておくことで、子どもに対して自信を持って見守る姿勢でいられるようです。
学校のプログラミング教育が不十分と感じている保護者は約8割!
最後に、学校教育の中から話題の「プログラミング教育」についても調査しました。
学校のプログラミング教育が不十分と感じている保護者は約8割(74%)となり、ほとんどの保護者が学校教育で賄う難しさを実感していることが分かります。
学校教育と習い事などの課外活動を上手く使い分けて、お子さまの将来に備えていけると良いですね。